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クリニックブログ

舌癖について 投稿日:2016/02/02 更新日:2021/10/20

清水直子(表参道ヒカリデンタル矯正歯科院長)

こんにちは。表参道ヒカリデンタル矯正歯科です。

寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

さて。皆様「舌癖」(ゼツヘキ)というのをご存じでしょうか?舌癖とは、唇、舌、頬などお口の周りの筋肉が弱り、無意識のうちに口が開いていたり、舌で歯を前方や側方に押してしまったり、上下の歯列の間から舌が突出する癖のことです。

舌癖は、様々なお口のトラブルや、健康に関わるトラブルを引き起こすと言われています。

〈お口のトラブル〉

口が開いてしまっていると口の中が乾燥し・・・

☆虫歯菌が増えて虫歯になりやすくなる 

☆歯周病菌が増えて歯茎が腫れやすくなる

☆コーヒーなどの色(ステイン)が歯に付いて取れにくくなる

〈健康のトラブル〉

★歯並びや咬み合わせが悪くなる

★風邪をひきやすくなる

★スポーツで力が発揮できなくなる

★笑っているのに笑顔が暗い表情になる

★集中力がなくなる

舌癖を治すと、これらはどのように改善するのでしょうか

1:歯並びが良くなる✨

きれいな歯並びになる条件は、歯の生える土台である顎がしっかり成長し、十分なスペースがあることです。

顎を正しく成長させるには、舌の位置が重要です。舌が上顎に収まっていることで、常に軽い圧がかかり、顎が成長します。

そしてその舌の周りを囲うように歯が生え揃うときれいなアーチ状の歯列が完成します。

顎の成長がある小児期のうちに舌癖を治しておくメリットですね。

2:風邪をひきにくくなる

口を閉じて鼻で呼吸している人は、鼻の穴の奥にある副鼻腔で細菌やウイルスをからめとって鼻水として体の外に出す機能が

しっかり働きます。そのため、きれいな空気だけを身体に取り込むことができます。

3:スポーツのパフォーマンスが上がる

舌癖による舌の位置のズレや、食いしばりによる顎の関節のズレは、体全体の重心が後ろになる原因となります。

スポーツは前に向かって力を出すものがほとんどなので、重心が後ろになった姿勢では、全身の筋肉がうまく使えません。

ケガの原因にもなります。

4:笑顔が変わる(´▽`)

舌が上顎に収まっていると、正しく飲み込むことが出来ます。人間は毎日、無意識に約800~1000回飲み込んでいます。

舌で上顎に圧をかけて飲み込む正しい嚥下が出来れば、頬のあたりの骨も正常に成長してふっくらハリのある頬の筋肉が育ちます。

5:集中力アップ

口を閉じて鼻で深い呼吸をすることで、体内の酸素と二酸化炭素のバランスを保つことができます。

体に必要な酸素が十分取り込めるということは、脳の細胞にも酸素が行き届き、学ぶ力も活性化されます。

さらに、腹式呼吸によって自律神経も整い、精神的にも安定します。

舌の癖を治すだけで、こんなに良い影響があるのです!

矯正治療をする上でも、併行して舌癖をなくす訓練を行うことが重要になるケースもあります。

次回は舌癖が起こる原因についてお話ししたいと思います☆彡

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